読者が離脱するのは、内容よりも“読みづらさ”だ
いい記事を書いたのに、読まれない。
アクセスはあるのに、すぐに離脱される。
その原因の多くは、「デザイン」ではなく「読み心地」にある。
ブログのUX(ユーザー体験)とは、視覚的なデザインよりも、読者の“疲れなさ”をどこまで意識できるかで決まる。
言い換えれば、「読まれやすい」ではなく「読んでしまう」設計。
今回は、ファントムが実際に施しているUX改善の“静かなる基本”を伝えていく。
1. 白を制する者が、UXを制す
文字が読みにくいブログに共通しているのは「背景と文字のコントラスト不足」だ。
- 背景は白(#ffffff)
- 文字は黒(#000000)またはややグレー(#333333)
無難すぎる? それがいい。
読者に負担をかけない配色は、ブログの信頼性をも高める。
実はファントムは「赤緑色弱」だ。派手なデザインのページは非常に疲れる。俺自身がそんなページは読みたくないのだ!
2. 改行は、“読み手の呼吸”を意識する
文章のテンポが悪いブログに共通するのは、行が詰まりすぎていること。
- 1段落=3行まで
- 1文が長くなったら、潔く改行
- 意味が変わるところでは1行空ける
これは、読者の脳が自然に休憩できるリズムを作る行為だ。
読むのではなく、眺められる文章にする。
3. 見出し構成は「地図」であり「道標」
H2・H3の見出しは、読者にとっての「地図」だ。
現在地がどこで、あとどれくらいで終わるか──
この“視覚的ゴール”が見えなければ、人は疲れて離脱する。
- H2:大分類(章構造)
- H3:細分類(具体的なポイント)
そしてH2の数は5個以下に抑える。
多すぎれば、迷子になる。
4. フォントと行間を変えるだけで、印象は激変する
- フォントはゴシック系(Noto Sans, 游ゴシック)
- 行間は1.6em〜1.8em
- 文字サイズは16px〜18px
これだけで、読みやすさが格段に上がる。
装飾ではなく、整えることで信頼されるのが現代のブログだ。
5. スマホで見て“心地よいか”がすべて
全体アクセスの7割以上は、スマホ。
PCでの完成度に満足しても、スマホ表示で読みにくければ、即アウトだ。
- 改行がズレてないか
- 広告が被ってないか
- フォントサイズが小さすぎないか
スマホで10秒眺めて「読みにくい」と感じたら、それは読者にとっても同じだ。
まとめ:読まれるブログは、美しいブログではない
UX改善の目的は、見た目を良くすることではない。見た目を良くしたブログはほとんどが読者のことを考えない自己満足だ。
だから、疲れさせず、最後まで読ませるための工夫だ。
読者にとって、記事は「暇つぶし」ではなく「問題解決」のために読むもの。
その集中力を妨げない設計ができるかどうか──
それが、ブログ運営者としての本当の設計力だ。
使用サーバーについて
ファントムは、ブログの読み心地を最大限に保つため、国内最速のConoHa WINGを使っている。
ページ表示が速ければ、読者のストレスも減る。
ブログの信頼は、表示スピードという静かな要素に宿る。
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